2017.08.10 キャンペーン・イベント

東京韓国学校の小学生372名が希望の手紙コンテストに参加

2017年5月~7月、グットネーバーズ・ジャパンが主催した『希望の手紙コンテスト』に、東京韓国学校の小学生372人が参加しました。昨年も同校の158人からの応募があり、学校全体での取り組みとして実施されています。

希望の手紙コンテストは、未来を担う子ども達が世界にふれるきっかけを作ることを目的に、発展途上国の問題について映像教材を見て手紙を書くことで、親子で国際理解を深め、楽しく学べる教育プログラムです。小学生対象の手紙のコンテストで、グッドネーバーズが国をまたいで実施しているグローバルキャンペーンです。

今年は、フィリピンに住む13歳の男の子、ジョシュアくんが主人公です。
1年前、彼は木から落ちて背中に大けがを負いました。彼は脊髄を損傷し、その後適切な治療を受けられなかったために、後遺症として背中に大きなこぶが出来ています。そのため、背中を伸ばして寝ることも、長い距離を歩くこともできなくなりました。
それでもジョシュアくんは、1時間かけて毎日学校に通っています。彼は将来、シェフになりたいという夢をもち、希望をもって暮らしています。

スケジュール・選考

5月22日~
6月21日
希望の手紙キット(DVD、レターセット等)を同校の小学生1,120人に配布し、子ども達は各家庭で映像を観てそれぞれに思いのこもった手紙を書きました。昨年の倍以上の372世帯が、コンテストに参加してくれました。
06月22日~
7月11日
グッドネーバーズ・ジャパンスタッフが、372通すべての手紙を読み、大学などの教育関係者の選考を経て、47通が入賞作品として選出されました。
7月21日 東京韓国学校にて表彰式を行いました。
手紙の審査 集まった希望の手紙
手紙の審査 審査の様子

希望の手紙キット(DVD、レターセット等)を同校の小学生1,120人に配布し、子ども達は各家庭で映像を観てそれぞれに思いのこもった手紙を書きました。昨年の倍以上の372世帯が、コンテストに参加してくれました。グッドネーバーズ・ジャパンスタッフが、372通すべての手紙を読み、大学などの教育関係者の選考を経て、47通が入賞作品として選出されました。

表彰式

昨年同様、表彰式は学校の体育館で、終業式後に行われました。

表彰式 受賞した子ども達

大賞を受賞したのは、4年生のハン・ソジュンくんです。 ソジュンくんは生徒皆の前で、自分とジョシュアくんの置かれた環境の違いや、DVDを観てから毎日ひとつ家のお手伝いをすると決意したことを発表してくれました。

表彰式での発表 大賞を受賞したソジュンくん

大賞受賞作品

ジョシュアお兄ちゃんへ

こんにちは、僕の名前はソジュンです。僕は日本に住んでいる韓国の男の子です。
ジョシュアくんは13歳だと聞きました。だからお兄ちゃんと呼んでいいですか?
僕はフィリピン人の先生から1年くらい英語を教わっているので、フィリピンは馴染みのある国です。そちらのミンダナオ島で、武装したIS(イスラム国)の人が戦争を始めたと聞きました。お兄ちゃんがそこに住んでいないのは知っているけど、安全に暮らせるように願っています。
お兄ちゃんの動画を観ました。学校まで、大人でも1時間かかると聞いてとても悲しく思いました。お兄ちゃんの足だと何時間かかるのか想像もつきません。僕はたった7分で学校に行けるのに、申し訳なくなりました。
お兄ちゃんの背中のこぶが少しでも早く良くなってほしいです。もし治れば、友達と走り回れるし、寝るときも楽になるよね。
僕は今は健康で、大きな病気もありません。お兄ちゃんは学校に行かないとき、家のお手伝いをしなくちゃいけないんだよね。だから僕もお母さんを毎日お手伝いすることに決めました。
また、学校に行けることに感謝して、もっと真面目な生徒になります。
お兄ちゃんはシェフになるのが夢なんだよね?お兄ちゃんなら、世界中の人においしい料理を作る有名なシェフになれると信じてます。僕も僕の友達も、お兄ちゃんの夢を応援しています。
僕の親愛なるジョシュアお兄ちゃん、少ししか力になれないけど、僕の想いを受け取ってください。お兄ちゃんが元気になって学校に通えるように、強く願っています。お兄ちゃんの健康と幸せを祈ります。だから日本にいる韓国の男の子が、応援していること、忘れないでください。僕の手紙がちゃんと届きますように。
頑張って、ジョシュア!

ソジュンより。

ソジュンくんのインタビュー

ソジュンくんインタビュー

大賞を受賞したソジュンくんとご家族に、コンテストの感想などをうかがいました。

  • Q. ジョシュアくんの一日の生活を観てどのように思いましたか?
    A. 悲しくなりました。不自由な身体で学校に行っていて驚きました。あと、学校に行ってないときはお母さんを手伝っていることもすごいと思いました。だから僕も見習おうと思いました。
  • Q. ジョシュアくんのように家族のために働かなければならなくて学校へ行けない子どもが世界にいるという事は知っていましたか?
    A. お父さん、お母さんと新聞を読むのが好きで、世界の色々なことに興味があります。新聞で同じようなことが起きているのを知りました。
  • Q. ジョシュアくんのような人々のために何ができると思いますか?
    A. お金を貯めてジョシュアくんのような子どもを助けたいです。あと、色々なボランティア活動があるので、大きくなったら海外でのボランティア活動に参加してジョシュアくんのような人を支援したいです。

ソジュンくんのお母様より

DVDをみて、今の自分が恵まれた環境にいることを理解してほしいと思いました。なので何気ない日常がとても貴重でありがたいことなのだと知るいいきっかけになりました。
ジョシュアくんのお母さんを見て、とても心配になりました。すごくつらい思いをしている事と思います。私は子どものためなら何でもできると思いますが、彼女はジョシュアくんの身体のために何もしてあげられないのです。彼が一日でも早く治療を受けられるように願っています。
このコンテストは、学校の勉強とは違った大切な学びがあると思います。また偏見の少ない小学生のうちに、世界の現状を知ることで、自分とは違う人を理解する心が養われるはずです。もし機会があれば、ぜひボランティア活動に息子を参加させたいです。

コンテストにご参加いただいた東京韓国語学校の皆さん、本当にありがとうございました。